子供が生まれる前、一人でも暇さえあれば行っていたのがラスベガス。
とにかくよく行っていたので、それだけでパリ往復がタダになるくらいマイルが貯まった…。
日本からの直行便はないけれど(一時期だけ存在したが)、ロスで乗り継いで1時間ほどなので、友人連れで行った時には、帰りにロスでストップオーバー(追加呂金などかからない)して、ユニバーサルスタジオハリウッドで遊んだりもした。
当時はまだ燃油サーチャージなんて無かったので、飛行機も安かった。成田ベガス往復で4万円くらいの航空券がよく出ていて、これに諸税を加えても5万円弱で往復できた。
宿泊料金も安く、中心部の豪華なホテルに1泊5千円以下で泊まれることもザラだった。
当時からほとんどのホテルがインターネットで簡単に予約出来るシステムを持っていたので、旅行の手配も楽ちんだった。
ラスベガスの魅力は街全体がテーマパークの様な雰囲気と、深夜まで一人でブラブラ出来る治安の良さ(行っては行けない場所はある)、安く遊べる敷居の低いカジノと気軽に食べられる飲食施設の豊富さ、豪華で洗練されたショー、そして近くにある、日本では見られないアメリカ西部の大自然。
ベガスに行くとよくレンタカーを借りて、30分ほどで行けるレッドロックキャニオンという場所に出掛けた。ベガスから小型機で1時間以内でグランドキャニオンにも行けるけど、この近場のレッドロックキャニオンという場所の景観の方が自分は好きだった。
別の惑星の様な景観はまさに別世界。エリア51も近いが、まさにUFOが飛んできそうな景色。
ベガスと言えばギャンブルだけど、これもスロット等のマシンゲームなら5セントから遊べるし、テーブルゲームの敷居も低い。それでも最高で10万円くらいは勝って帰ったこともある。
まあ通算では負けているのだけれど、いつも3万円くらい負けるともうカジノはやめてしまうので、被害は少ない。
カジノにいると酒でも何でも無料で飲めるので、それを利用しに行っているという、カジノにとっては有難くない客。(無料と言ってもカクテルウェイトレスへのチップは必要)
そしてショー。今はシルク・ド・ソレイユの街の様になってしまったが、当時はまだシルク・ド・ソレイユのショーは「O(オゥ)」と「ミスティア」くらいしかなく、あとはマジックや古典的な総合レビューが主だった。
マジックと言えば、事故で無くなってしまったが、ホワイトタイガーで有名なシークフリート&ロイのショーも2回くらいは観ている。小ネタから最後は本物の自動車で宙を飛ぶ大ネタまでテンポよく見せてくれるランス・バートンのマジックショー(これも今は無い)も好きだった。
まあ、初めて「O(オゥ)」を観た時は、ショーの内容はもちろん、あまりにも大がかりで金のかかった舞台装置に度肝を抜かれたし、世界中からこれを観るためだけにやって来るという人も多かったみたいで、どこのホテルも「O(オゥ)」と同じ様なショーが欲しいと思うのも無理は無い。
今では7つものホテルでシルク・ド・ソレイユをやってるらしい。
有料のショー以外にも、ベラージオホテルの無料噴水ショーも何回観たか分からない。これも初めて観た時は、自分の「噴水」に対するイメージを大きく変えられた。
とにかく大好きだったラスベガスだが、子供が出来てからは一度も行っていない。
子供でも楽しめる施設やショーも色々あるのだが、カジノは21歳未満立ち入り禁止、全てのホテルの一階が広いカジノとなっているので、子連れだと行動しにくい。
カジノを通らなくては移動出来ない構造になっている場合が多いのだが、子供は立ち止まることが許されていない。
他のアメリカの多くの州同様、ラスベガスのあるネバダ州でも12歳以下の子供を独りで部屋に置いておくことは違法なので、親一人子一人では絶対にカジノには行けないということ。
娘がお酒が飲めてカジノにも行ける21歳になったら、是非一緒に行きたいと思っている。
行かなくなって約10年でかなり変わった様なので、その頃には更に変わっていると思う。
今から楽しみだ。