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アメリカに子供と旅する時


アメリカは子供に関する法律がかなり厳しい。
知らずにいると警察のお世話になってしまう事態もあるので注意が必要。
州によって適用される年齢等に異なる部分もあるが、概ね以下のルールがあることを知っていた方が良い。

  • 中学生未満の子供を独りで留守番させてはいけない。(これはホテルの部屋や自動車の車内にも適用される。時間は関係ない)
  • 上記と同様、ショッピングモールのベンチなどで独りで待たせるということもダメ。
  • 威圧的な叱り方は虐待とみなされる。(叩くことは勿論、怒鳴ることもダメ)
  • 概ね小学生以上の子供と異性の親が一緒に入浴することは性的虐待と認識される。(旅行中にこれが問題となることは無いとは思うが)

日本と同じ感覚でいると大変な事になってしまう場合もあるので、基本的なことは頭に入れておいた方がいいです。児童虐待の一般市民の通報義務は日本より遙かに浸透している為、上記の様なことを発見すると即座に通報する人はかなりいます。

レンタカーを使用する場合はチャイルドシートやジュニアシート(ブースターシートと言う)の着用義務が厳格なのでそれも注意。
助手席に乗せることが禁止されている州もありますので、確認が必要です。チャイルドシートやブースターシート等はレンタカーのオプションとして用意されていますが、数に限りがあるので予約しておいた方が無難。
ブースターシートなら日本で数千円で買えたりするので、借りる日数によっては、現地でオプション料金を払うより持ち込んだ方がかなり安くつきます。(荷物になりますが)

私の場合は二人きりなのでルールを厳格に守れないケースがよくあります。
例えばトイレ。
トイレも外では独りで行かせてはいけないのですが、娘なので、小学生以上になると男性用に一緒に入るということも出来ません。(性的虐待になってしまいます)
もちろん私が女性用に付いていくことも出来ないので、どちらかがトイレを使用するときはどちらかが独りで待つことになります。
同姓の親であれば一緒にトイレに入り、トイレの個室のドアの前で待つことが一般的なようです。
仕方が無いので、トイレの入り口で待つ、もしくは待たせることになりますが、今まで問題になったことはありません。
もし問題になったなら、独り親で術が無いことを説明するしかありませんが…。

出来る限りの注意としては、人気の無い場所のトイレは避ける、例え近くても「あそこにトイレがあるから言っておいで」なんてことはせずに必ず入り口まで付いていく。自分が行くときも一緒に来させて入り口で待たせ、可能な限り時間をかけないということでしょうか。

同じようにプール施設の更衣室にも付いていけないので、基本的に現地で更衣室を使用しなくても済むようにしています。ホテルの部屋で水着の上から多少濡れてもいいような衣類を着せて出掛け、帰りは水着の水分をタオルでとって、その上から衣類を着せちゃったり。
なのでプール施設やビーチにに行く時は、寄り道一切無しで、ホテルの部屋から直接行き、帰りは真っ直ぐ部屋に戻って来る様にしています。

ハワイのプール

プールに行くときは水着の上にワンピースかTシャツとデニム等。

中学生以上になればかなり制約が緩くなるので楽になりますが、それでも日本にいる時以上の注意は必要です。


アメリカ喫煙事情


この記事は全く煙草を吸わない方には無用なのでご了承を。

アメリカは喫煙者に厳しいというイメージがある。
実際どうかと言えばその通り。しかし昨今では日本でも同様なので、大きな違いはないかもしれない。ヘビースモーカーにとっては厳しいが、日に数本でいいという人なら問題ないかもしれない。

州にもよるが自宅を除く屋内での喫煙は禁止されている場合が多い。バルコニーでも吸えない。
喫煙可能な場所は屋外にしかないので、それだけは覚悟しておこう。
日本の様に屋内の何処かに喫煙ルームがあったりはしない。
なのでレストランやカフェにも喫煙席はない。
空港でも同様で屋根のある場所に立ち入ったらもう喫煙できる場所は無い。

しかし観光地であれば屋外には喫煙スペースが設けられていることが多い。ディズニー等のテーマパークでもパーク内の何処かに喫煙スペースがある。
しかし広いパークに通常2ヵ所くらいしかないので、離れた場所から喫煙の為だけに移動するのは正直大変だと思う。近くを通りかかった時に利用するのがいい。
ハワイではホテルの外に出ればあちこちに喫煙スペース(と思われる灰皿のある場所)が点在している。(広い敷地を持つホテルなら敷地内のどこかに喫煙スペースがある)

ハワイの灰皿

ハワイでよく見る灰皿。日本では見ない形。

屋外で喫煙可能な場所というのは、建物の出入り口から何メートル以上離れていることといった決め方がされている場合が多いらしい。なので、周囲に人が出入りするような所がない場所で、そこが屋外であれば基本的に喫煙は可能。
よく駐車場等で喫煙している人も見かける。少ないが歩き煙草の人もたまにいる。
しかし、日本以上に煙草を嫌う人が多いことも事実なので、周囲に人がいる環境では喫煙可能であっても吸わない方が無難。全く人気の無い場所を探すか、喫煙スペースを見つけた方がいい。
(周囲に全く人気がないということは治安の面でも不安)

ホテルでは室内は勿論だが、バルコニーも禁煙なので、ちょっとくらいならなんて気はおこさないようにしよう。かなりの確率でバレるようだし、罰金は高額。
面倒でもホテルの外に出て吸うように。

アメリカ人に喫煙者がいないわけではないので、喫煙スペースに行けばそれなりに喫煙者がいる。そういう所で「煙草をくれないか」と言われるケースがある。
煙草は日本よりも高額(最近では価格が近づいてきているが)なことが多いので、日本人は気前がいいと思われているのか、おねだりされる。(これはヨーロッパも同じ)
あげるかあげないかは自由ではあるが、くれと言われる度にあげていたらキリがないので、嫌ならはっきり「ノー」と言おう。それ以上は要求してこないはずだ。

何にしてもアメリカで喫煙するのはそれなりに苦労する。
吸わないのが一番だし、旅行を機に禁煙してみるのもいいかもしれない。(旅行と同時に始めるのではなく、事前に禁煙を始めた方がいい)
旅行の貴重な時間を喫煙の為に消費することもないし、周囲に気を使う必要もないし、吸えない場所でイライラすることもない。何より体にいい。


海外旅行の英語術


英語がある程度以上に喋れる人にとっては何てこともないことでしょうが、英語を話すこと、聞くことにあまり自信のない人にとっては、海外旅行で一番困るのは言葉の問題でしょう。

私も英語がちゃんと話せる人間ではないですし、聞き取るのにも苦労します。
読むことと書くことはゆっくりであればある程度出来る人も多いでしょう。今はネットですぐに単語も調べられますし、会話に比べれば何とかなるでしょう。私もそんなごく平均的な日本人です。

ハワイ旅行

書いてある事なら、その使い回しを知らなくても単語の組み合わせで意味が分かる事が多い。

海外で生活する、仕事でもするとなればきちんと英語を習得する必要があるでしょうが、期間の限られた観光旅行であれば、英語が苦手でもコツと工夫で何とかなるものです。

まずは旅行英会話集等で、よくあるシチュエーション毎に、自分の行き先や目的に合わせて必要かもしればいというフレーズを丸暗記しておきましょう。
こちらからフレーズを言えたところで相手の言ってることが分からないのでは意味がないと思うかもしれませんが、自分が何を聞いたかは自分で分かっているのですから、相手の答えはある程度想定出来ます。想定出来る範囲の答えを喋っているわけですから、よく聞けば理解出来るはずです。
もし想定外の返事で理解出来なかったりした場合には、素直に理解出来ないと言ってしまいましょう。この「英語がよく理解出来ないのです」というフレーズは絶対に覚えておいた方がいいです。「Ican’t understand English, sorry.」とか簡単なフレーズで。

日本に旅行に来ている外国人観光客が「日本語がよく分からない」と言っても当然のこととして受け入れるでしょう。旅行先の現地の人達も同じように受け入れてくれます。
観光地であれば相手は英語が得意ではない外国人観光客にも普段から接していますので、必ず何とかしてくれますし、それで憤慨するような人は滅多にいません。

大抵はたどたどしい英会話でも何とかなるものですが、少しでも楽に過ごせる工夫をしておくのも一つの手です。
例えばタクシーに乗る機会があることが分かっていれば、行き先の住所や名称を英語でメモに書いて準備しておきます。そうしておけばタクシーのドライバーにはメモを見せて「ここに行って下さい」と英語で伝えればいいだけです。行き先のメモはタクシーだけでなく、人に道順を聞いたりする時にも使えます。場所や建物名等の発音は意外に通じにくい場合が多いので役立ちます。
相手がそれを読んで口に出したら発音を覚えておきましょう。
例えばオーランドは日本人のいつもの言い方では通じにくいです。発音をカタカナで書くとしたら「ォランドゥー」でしょうか。

メモは色々な場所で役に立つのでペンと紙はいつも持っていた方がいいです。
聞いて分からない事も書いて貰うと理解出来る場合があります。例えば以前、レストランのディナー予約をコンシェルジェに依頼した時、「アルジーは持っているか?」と何度も聞かれ、アルジーの意味が理解出来ずに四苦八苦したことがありました。アルジーが何か分からないと言ってメモに書いて貰ったら、「Allergie(アレルギー)」でした。書いて貰えばすぐに分かる事の一例ですが、耳で聞いただけでは何度ゆっくり丁寧に言われても分かりませんでした。

最近はスマホに自動通訳アプリなんてのもあるので、ネットに繋がる場所ならそれらも使えるかもしれません。私はまだ現地で実際に使用したことはありませんが、家で試しに使ってみたところ、それなりにちゃんと通訳してくれました。
間違い無く便利になったのはアメリカで公共のバスに乗るときです。以前はドライバーに降りたい場所を伝えて「そこに着く時教えて」なんて言う必要がありましたが、今ではスマホでGoogleマップを見ていれば降りたいバス停がはっきり分かります。
予めGoogleマップで降りたいバス停とその一つ前にマークしておけば、どのタイミングで降車を伝える紐を引けばいいのかも余裕で分かります。

どんなに便利なツールが出てきても、まず絶対に自分なりの英語で伝えた方がいいのは挨拶と「ありがとう」です。究極を言えばそれさえ英語で言えれば問題ありません。

よくフランス人は英語を喋る事を嫌うなんて話を聞きますが、昔フランスを訪れた時、挨拶とお礼だけはフランス語で喋り、あとは英語という感じで旅をしましたが、全く問題ありませんでした。
みんな特に嫌がるなんてこともなく英語で返事や説明をしてくれました。
気分の問題ではありますが、日本でいきなり外国人に英語で話しかけられるよりは、たどたどしくても日本語で挨拶されてから英語で聞かれた方が気持ちがいいと思います。
このへんは万国共通ではないでしょうか。

まあ旅行英会話の一番のコツは、通じなくても理解出来なくても当たり前という開き直りと勇気だと思います。変な英語でも臆せず話すことです。
英語が得意でないので恥ずかしい目にあいたくないという理由で、挨拶もお礼も言わないという事が一番奇異に見られますし、それが一番恥ずかしい事です。

あと、通じると思い込んでいる和製英語に注意。私はアメリカに初めて行ったとき、ロスのファストフード店で「テイクアウト」が何度言っても通じず困りました。いくつかの普段日本で使っている英語が実は通じないということは知っていましたが(例えばガソリンスタンドは和製英語で通じるのはガスステーションとか)、テイクアウトは意味的に間違い無く通じると信じて疑っていませんでした。
テイクアウトも何を言いたいのか意味を考えてくれる相手であれば、全く通じないということはないようですが、一般的にファストフード店で持ち帰ることを伝える言い方ではないことは確かなようです。間違い無くアメリカで通じる言い方は「トゥーゴー(To go」又は「テイカウェイ(Take-away)」でしょうか。(イギリス英語を使う国でトゥーゴーは通じないらしいですが)

「トゥーゴープリーズ(持ち帰ります」と「イートヒア(ここで食べます)」は是非覚えて渡米して下さい 😛