交通」カテゴリーアーカイブ

アメリカで公共のバスに乗る


地下鉄網がある都市を除けばアメリカは自動車大国。
どこへ行くにも車がなければ移動が困難という場合が多いので、レンタカーを使用しない人にとっては現地のオプショナルツアー等を利用して行きたいところに行くしかない。しかしとても高く付く。日本人向けは何故か特に割高。

現地にも車を持っていない、運転が出来ないという人はいるわけで、公共バスは多くの街に存在している。このバスを使えば大抵の場所に安価で行くことが出来る。
ただ、時間がかかる場合があるので、目的地までの移動時間も考えて利用した方がいい。
まっすぐ向かえば30分で行けるのに、バスだと1時間以上かかるという場合には、時間を買うつもりでツアーを使うというのもアリだろう。

さほど時間がかからない、金額的に多少時間がかかってもバスの方がいいと判断したなら、まず路線を調べよう。路線毎に番号が振られているので、まずその路線番号を調べる。
同じ番号で上り下りがあるので、利用するバスが道のどちら側のバス停に停まるのかも調べておけば現地で迷わずに済む。
Googleマップでは拡大するとバス亭が表示され、ポイントするとそのバス停に停まる路線番号も表示されるので、調べるのは簡単になった。

バスマップ

こんな風にバス停と路線番号が一目瞭然。運賃情報等へのリンクもあったりする

バスの前面に大きく路線番号と行き先が表示されているので、終点(行き先)の名称も調べておこう。乗るときには一応ドライバーに行きたいところに停まるかどうかを尋ねて乗れば安心だ。
「ドゥーユーゴートゥー○○?」で通じる。イエスかノーしか返事はない。
ノーの場合は反対のバス停だよとか、何番のバスを待って乗りなさいとか教えてくれるかもしれない。

乗り方は日本のワンマンバス同様、ドライバー横の前から乗車。運賃を入れる機械に運賃を入れれば良い。通常はどこまで乗っても一律料金だ。大人運賃と子供運賃がある。
もし乗り換えがあるなら、この時に「トランスファープリーズ」と言って、トランスファーチケット(乗り換え券)を貰おう。
このチケットがあれば一定時間、乗り換えるバスには追加で運賃を払う必要がない。もらい忘れると再度払うハメになる。

このバス運賃だが、きっかりしか受け付けない。
1ドルなら1ドル、2ドルなら2ドル、1ドル25セントなら1ドル25セントをぴったり払う必要がある。もしそれより大きなお金しか無くてもお釣りはもらえないので、寄付することになってしまう。
たまに周囲の人に両替を頼んだり、小銭を分けてもらったりしている人を見かける。
事前にちゃんと用意しておこう。もし一人1ドル50セントなら、二人で3ドルという払い方は勿論出来る。

バスを連日利用するような場合は、乗り放題チケットの様なものが用意されている場合もあるので、その場合は事前に購入しておこう。そういうチケットやパスはバス車内ではなく、ドラッグストアや観光案内所、ショッピングモール等のゲストサービス、或いはホテルのフロントで販売されている事が多い。

乗ったらあとは目的地で降りるだけ。降りるときはバス車内の窓際に張られているロープを引くと、ストップサインが出て、次のバス停で停まってくれる。

このロープを引くタイミングが分からないという場合が多いと思う。親切な案内があるわけではないし、一度も見たことのない風景で降車するバス停を判断するのは難しい。
何番目のバス停といった覚え方も、必ず全てのバス停に停まっているわけではないので通用しない。
昔はドライバーに行きたい場所のバス停になったら教えてと言っておいて、ドライバーの近くに座るなんてことをしていたが、今はGPS付きのスマホが普及しているので便利。
Googleマップのアプリ等をインストールしておいて、目的地のバス停と一つ前のバス停をマークしておけば、ロープを引くタイミングはばっちり分かる。
今バスが何処を走っているのかも常に把握出来るのでスマホは強い味方だ。

目的地のバス停に着いたら、念のため帰りのバス停の場所もチェックしておこう。

アメリカのバス

バス停にはそこに停車するバスの番号のみが書いてある。日本の様にバス停に名称はない。

バス車内の治安だが、日のあるうちに日本人が行きたいと思うような観光地への往復であれば全く問題はないはずだ。バス停付近も観光地であれば問題になることはないはず。

問題は途中のバス停だったりするので、間違えて変な所で降りてしまわない様に注意しよう。
あと、よほど人気の多いバス停でない限りは夜間の利用は控えた方がいいかもしれない。
行きは問題ないだろうが、帰りに暗くなってしまって、バス停に多くの人がいない様な状況だったら、迷わずタクシーを利用した方がいい。

バスも乗りこなせれば便利に安く旅が出来ることが多いので、活用してみて欲しい。


国際線 飛行機の選び方


個人旅行で飛行機を予約する場合の選択基準は何を優先するかで様々。
料金、加入しているマイレージプログラム、サービス、機材等々、人ぞれぞれ優先することが違う。
私の場合の優先順位は1料金→2座席配列→3マイレージプログラム(つまり航空会社)。
やはり安いに越したことはないが、子供と窓側2席を使いたいので、座席配列も重要。この二つの要素を満たしている便があれば、あとは加入しているマイレージプログラムから選ぶ。
多少の値段差なら座席配列を優先させるし、マイレージ加入の有無も目を瞑る。要は優先する3条件を考慮しながら、バランスで選択する。
飛行機が直行便ならどの航空会社の便でも所要時間に大差は無いが、到着時間や帰国時の現地出発時間も選択する際に考慮することになる。乗り継ぎ便なら所用時間も。この辺は便利な便ほど高いのが普通。

飛行機は出発日と帰国日の組み合わせで料金が変わる。同じ出発日でも帰国日をいつにするかで大きく違ったりするので(逆も)、旅行に使える日数から、最短何日以上、最長でも何日以内と決めて、その範囲で最も安い料金の組み合わせを探す。
最低の料金の組み合わせと希望するベストな日程との差額がそれほどでもなければ、もちろん希望する日程にする。

料金は常に変動するので、その時点で最安であってもその後にもっと安くなるということもある。もちろん逆に高くなることもあるので、こればかりは運次第。
キャンセルや変更がきくなら、安くなっているのを発見したら変更してしまえばいいのだが、格安の航空券は変更もキャンセルも不可という場合が多い。
この辺は予約時点の料金を納得したのだから諦めるしか無い。
国際線の予約開始は航空会社によって多少違うが、330〜355日前。
早くとれば希望の席を選び放題なのは勿論なのだが、料金がころころ変わることと、機材変更で席が変更されてしまう可能性があることは覚悟しなければならない。
急な機材変更はどうすることも出来ないが、事前に機材変更が決まっていれば、その時点で席を再指定出来るので、出発日まではたまにネットで予約便の状況を確認した方がいい。
(時間が変更されることもあるので)

航空券の予約と購入はネットで行うのがベター。
各航空会社の様々な便を、料金、シートマップを一度に見ながら比較出来るし、同じ事を電話予約でやろうとしたら手間と時間がとてもかかる。
注意点として料金は各種税金や燃油サーチャージを含んだ総支払額で比較すること。
デルタ航空は子供料金での予約が電話でのみしか出来ないこと。(大人料金での比較をしておけば子供料金も大凡算出できる。2歳以上12歳未満は大人料金の75%)

飛行機

キッズミールや制限食等のオーダーもネットから出来る

ローコストキャリアを使う場合は、何が含まれていて何が含まれていないのかをちゃんと確認すること。(オーストラリアと日本の間で運行しているジェットスター等)
ローコストキャリアの場合は機内サービスは飲み物も食事も有料、預け入れ荷物も1個から有料だったりするので、希望するサービスを自分で決めることはもちろん、行きと帰りの荷物の重量等まで自分でちゃんと予想を立てて予約しないと、思わぬ出費が増えてしまう可能性がある。


アメリカでレンタカー


レンタカーがあれば便利とおもう旅先はやはりアメリカ。

地下鉄網が発達しているニューヨークなどの一部の都市を除けばやはりアメリカは車社会。自由な移動が出来るレンタカーはやはり便利だ。
私もグアムで一回、以前よく行っていたラスベガスではほぼ毎回レンタカーを借りた。

しかし日本で運転に慣れていてもアメリカでの運転は気を使う事は確か。特に出だしの1時間くらいは特に気を使う。
左右が逆というのは慣れるのが大変だ。ウィンカーを出すつもりがいつもワイパーを動かしてしまう。
ワイパーが動くだけなら恥ずかしいだけで問題ないが、対向車線に入ってしまったらとても危険。
これを避けるコツは中央線と対向車は常に自分側、つまりドライバーの席側にあると思うこと。右左折の時はそう思っていれば対向車線に入ってしまうことはない。

交通法規はほぼ日本と一緒だが、大きく違うのは右折と踏切り通過。右折はほとんどの交差点で信号が赤でも可能。左から車が来ないことを確認したら右折出来る。不可の場合は「赤信号では右折不可」の標識がある。
踏切は一時停止する必要無し。遮断機を信じて減速せずに通過する。
ついつい癖で減速してしまうが、追突される恐れがあるので踏切を見たら日本と違うと自分に言い聞かせた方がいい。

あとは黄色いスクールバスが停車してたら、追い抜く事が禁止なのはもちろん、対向車線でも停止が義務となっていることが多い。かなり慎重な交通ルールだが、皆停まってスクールバスの発進を待っている。

駐車場の障害者用スベースは日本よりも厳格。健常者が停めれば罰金の対象なので注意。
駐車違反に対する取り締まりは厳しいが、日本とは比べものにならないほどに駐車場が整備されているので問題ないはず。

アメリカではエンジン始動中はヘッドライトを消せない車が多いので知っておいた方がいい。初めてアメリカで車を借りた時これを知らず、ライトを消そうと四苦八苦してしまった。

アメリカでレンタカー

初めての海外レンタカーはラスベガス。車はクライスラーネオンだった。ベガスの郊外は砂漠の景観が素晴らしいのでドライブに最適。

アメリカは大抵の場所で交通マナーは良好。(一部の都市を除けば)
駐車場から出る際や合流の際、進路を譲ってもらえる事が多い。歩行者に対しても優しい運転をするドライバーが多い。
それに倣って横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいたら必ず停車した方がいい。歩行者を縫うように通過する様な車はまず見かけない。

レンタカーを借りる際には日本から予約して行った方がいい。
お得な観光客向けのプランを用意している場合が多いし、必要事項のフォームなどを事前記入しておけば現地での手続きの手間を減らせる。
国際免許の用意を忘れずに。(ハワイ等一部の観光地では国際免許不要、日本の免許のみでOKなんてこともあるが、万が一のトラブルを考えると国際免許は携行した方が無難)
ガソリン代込みのプランは予定している走行距離を考えて利用すること。もし少しの距離しか利用しないならガソリン込みは損をする。

アメリカのガソリンスタンド(ガスステーション)はほとんどがセルフ。クレジットカードを自分で読み込ませて使用する。日本でセルフのスタンドを使っていればほぼ手順は同じ。
たまにスタンドのレジ(大抵は小さなコンビニになっている)で支払いという場合もある。
その場合は車を停めたポンプの番号をレジに伝えて給油出来る状態にしてもらう。カードならカードを控えて貰い、現金なら給油量に十分な額を前金で支払い、給油後に差額を精算して貰う。

レンタカーの貸し出しをチェックアウト、返却をチェックインと言うので間違えないように。
ホテルとは逆と覚えておこう。
空港やホテル、市中の事務所等、どこで借りるかにもよるが、貸し出しも返却も日本と比べてアバウトなシステムなことが多い。
鍵と書類を渡されて、何番の駐車スペースに停まってるからと伝えれるだけの事も多い。詳細な車体のチェックとかが無い場合もあるので、もし車体に問題があったら走り出す前に伝えた方がいい。
返す時も時間外だと駐車スペースに停めたら自分で走行距離やガソリンの状態を記入して、キーと一緒に返却ボックスに入れるだけなんてこともある。

公共交通機関があまり充実していない場所ではレンタカーがあれば本当に便利。
タクシーやツアー等を使うよりも格安に済むし、時間も有意義に使える。
しかし運転に自信がないなら無理をして借りることは無い。運転に神経を使いすぎると疲労するし、何より事故でも起こせば旅行は台無しだ。