アメリカ旅行での注意点とマナー


アメリカが一部の都会や観光地を除いて車社会であること、治安が日本に比べて良くないこと、チップの習慣が徹底(欧州等よりも)していること等は基本的なことなので理解している人は多いと思う。
日本と完全に異なる部分については下調べもするだろうし、注意もするだろうが、微妙に違う事、ついうっかりやってしまいそうな事も色々ある。
今回はそういったことを中心に紹介する。ただ、一口にアメリカといってもとても広い国なので、地域によってはこの限りではないこともあるかもしれない。

トイレはノックしない

日本人は空いているかどうかを確認する意味でノックするが、アメリカでは「早く出ろ」という意味になる。そもそもアメリカのトイレはノックせずとも使用中かどうかを容易に確認出来る様になっているので、ノックはしない。個人の家でも未使用時はドアを開けておく場合が多い。

電車やバスで寝ない

乗り物に乗ると眠くなってしまう人も多いと思うが、これはしてはいけない。公共交通機関ではしっかりと目を開けておくように。

障害者用スペースに健常者は駐車しない

日本でも基本的にやってはいけないことだが、日本ではあちこちの駐車場で便利な場所にあるから、一般のスペースが混んでいるからという理由で、障害者用の駐車スペースに車を駐める健常者を見掛けると思う。アメリカでこれをやるとかなりの確率で発見、通報される。そして高額な罰金を支払うことになる。

障害者用の駐車スペース

駐車スペースもそうだが、障害者用のトイレ等も障害者の優先使用が徹底されている。アメリカでは障害者が自由に外出、社会参加しているので、障害者用のスペースを必要としている人達がとても多いのだ。

人前で化粧を直さない

日本では電車の中でメークをしている女性も見掛けるが、アメリカでは完全にアウト。交通機関の中はもちろん、メークは人前ではしない。必ずトイレ等に行って行うこと。特別に罰金などがあるわけではないが、相当変な人と思われる。(娼婦のみがするという認識がある)

子供が騒ぐのは当たり前ではない

子供中心の場所、子供が多くいて当然の場所ではこの限りでは無いが、公共の場所やレストラン、劇場等で子供が騒ぐことを大目に見てはもらえない。親がしっかりとコントロールすることが当然と思われている。しかしだからといって騒ぐ子供を大声で叱りつけたり、叩いたりすれば通報される可能性が大。

お金は財布から出さない

いちいちお金を財布から取り出さないこと。基本的に高額な買い物はクレジットカードで、少額の現金はポケットから取り出す。

ドアは手で押さえる

建物のドアを開けて出入りする際、後方に人がいれば必ず押さえる。押さえて貰ったら必ずサンキューと言う。これはほぼ確実に行われているので忘れずに。

挨拶は見ず知らずでもする

あまり多くの人が行き交う場所では無い様な所で人とすれ違う際には、見ず知らずでも挨拶をする。ホテルの廊下ですれ違う際やエレベーターで誰かと乗り合わせた際などだ。(混んでいるエレベーターは除く)挨拶をされたら必ず返事をしよう。無視はとても感じが悪い。

レディファーストの徹底

列を作って入ったり乗り込んだりするような場所ではこの限りでは無いが、特に列や順番が決まっていない場所、例えばエレベーターの乗り降りや、小人数でのバスや電車の乗り降り等ではレディファーストが徹底されている。女性よりも優先されるのは障害者と老人。この優先順位を守らないとかなり失礼な人間と思われる。

日本人旅行者は旅行先で迷惑と思われるような行動をする人は少ないと思う。総じてマナーの良い旅行者ではないかと思うが、コミュニケーションが苦手、恥ずかしがり屋という事で誤解されることが多い様に思う。
旅の恥は掻き捨てなんて言葉があるが、郷に入れば郷に従えという言葉もある。多少の気を使うだけで気持ちよく過ごせるならその方がいいだろう。


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