日本人がアメリカに観光で行く場合、以前は事前に、或いは飛行機の中でI-94W(ビザを持つ人は白いI-94))と呼ばれる緑色の入国カードと税関申告書を書いておく必要があったが、現在は税関申告書のみ、一家族に1枚記入するだけ。
その代わりにESTAと呼ばれる電子渡航認証を出発前に受けておかなければならない。
(航空機で米国に入国する場合で、陸路で入る場合はI-94W、もしくはI-94も必要)
ESTAはツアーの場合などは旅行代理店で代理申請してもらえるようだが、もし代理店側の手数料がかかるなら、自分でやってしまった方がいい。ネットに繋がるPCとクレジットカードがあれば誰でも簡単に行える。
ESTAは誰が代理で申請しても構わないので、家族で旅行に行く際や友人と行く際には誰かが全員分を申請してもいい。もちろんパスポート情報等は全員分必要。
申請はESTAの日本語サイトに行き、必要事項を記入して申請するだけ。
手数料は2015年2月現在、一件14ドルで、クレジットカードでのみ支払い可能です。
問題の無い人で有れば即時、もしくは数分で承認の結果が出ます。もし保留という結果の場合は72時間以内に承認か拒否の結果が出ます。万が一拒否された場合はアメリカ大使館か領事館に出向き、ビザをとる必要があるということです。
まあ、何も問題の無い人(日本での犯罪歴がなく、過去にアメリカでも問題を起こしていない人)はあっけなく承認されるはずですが、万が一の為にもESTAの申請は渡航の一週間前までには済ませておいた方がいいです。
一度承認されたら2年間有効で、この間の観光目的の渡米ではESTAの再申請は必要ありません。(パスポートが切れたら2年以内でも無効になるので再申請が必要)
が、万が一の記憶違い等を防ぐために、ESTAのサイトで自分や同行者の状況を調べておいた方がいいです。勘違いで2年過ぎてたとか、申請後にパスポートの期限切れで再取得していたのを忘れていたなんてことがあると大変です。(ESTAのサイトでは申請状況や有効無効を調べることが出来ます)
又、電話番号や滞在先住所、Eメールアドレス、利用航空会社の変更、修正等は2年間の有効期間中であればESTAのサイトで何度でも無料で行えます。(パスポートの変更は不可。パスポート変更時は新規での再申請)
期限がぎりぎりなので延長したいと思っても延長という概念はありません。その場合は新たにESTAを取り直せば、以前のESTAは期限が残っていても破棄されます。もちろんこれは新規ですので手数料が発生します。
ESTAが承認されたら、その承認番号や有効期限、設定したパスワードは忘れない様に控えるか、承認画面をプリントすることをお忘れ無く。(有効期限が切れる2年後まで保管してください)
ESTAの状況を調べる際はパスポート情報と共に必要になりますし、万が一入国審査でESTA関連のトラブルがあった場合の証明になります。
最初に書いた様にESTAが承認されていれば入国カードは不要です。機内で記入するのは税関申告書だけ。飛行機内では誰が何の為にアメリカに行くのか分からないので、全員にI-94やI-94W等の入国カードを見せて配ると思いますが、日本人観光客がもらう必要があるのは税関申告書だけです。
(ESTA導入後もしばらくは入国カードが併用されていましたが、現在は全米で不要です)
もし不要なI-94なんかに間違えて記入して入国審査で提出すると、ビザはどうしたと聞かれますのでご注意を。(ESTAが承認されていて、観光目的と言えば単なるミスと分かって貰えますが)