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鑑賞したラスベガスのショー[ベガス・ロス旅行記06]


子連れのラスベガスではショー鑑賞がメインの楽しみ方になる。
今回セレクトしたショーは以下の通り。

  • ザ・ビートルズ LOVE (シルク・ドゥ・ソレイユ)
  • O (オウ) (シルク・ドゥ・ソレイユ)
  • マイケル・ジャクソン ONE (シルク・ドゥ・ソレイユ)
  • エグゼヴィア・モーティマーのMagical Dream
  • ハウス・オブ・ブルースでのゴスペルブランチ

いずれのチケットも出発前にネットで購入した。それぞれのショーを開催しているホテルのサイトに行けばショーチケットを購入出来るページが用意されていて、座席位置まで指定、確認した上で購入出来る。
ネットを通してM lifeのメンバー登録を済ませておけば、各種割引オファーもあるので、格安でチケットを購入することも可能。ラスベガスのホテルグループではMGM系列のM lifeとハラーズ系列のトータルリワード(Total Rewards)が利用出来るホテル数等から2大グループと思われるが、トータルリワードのホテルショーではメンバー登録しただけのゲストへのショー割引は発見出来なかった。対してM lifeはショーのディスカウントは豊富にされていた。(M lifeについてはこの記事の後半で詳しく触れている)
オンライン購入のシステムはほぼどのショーもTicketmasterという所のシステムを使っていて、自宅でプリントするか、スマホに入れられるかのどちらか。チケットを郵送というのもあるが、日本人の場合は利用出来ないか、出来るとしても送料等が追加でかかってしまうので、自宅プリントかスマホにチケットデータを入れるかのどちらかがベスト。
いずれにしても発行されたチケットにはバーコードが付いていて、現地でチケット引き換えなどの手間もなく、そのまま入場出来る。
ショーだけでは無く、マンダレイベイの水族館等、各種のアトラクション等のチケットもTicketmasterを使ったシステムでオンライン販売されていて、それらもプリントアウトしたものやスマホの画面を提示すればそのまま入場出来る。

Ticketmasterのチケット

Ticketmasterで発行されたチケット。(自分でプリントアウトしたもの)各種のクーポン券なんかも付いている。会場では半券を切り取る…ではなくて、バーコードをスキャンで入場出来る。(スマホ版も同様)

ショーチケットは日本の旅行代理店や現地の日本語代理店等が手配を代行していたりするが、ネットで直接買える現在では、ごく一部のプレミアムチケット等を除けば、手数料(それも安くは無い)を払ってまで頼む必要は無いと思う。
もし旅程に余裕がある場合や、その日に観られるショーを何でもいいから観られればいいといった場合には、空席のあるショーを安く売り出す専門のチケットショップ(TIX 4 TONIGHT等)がストリップ(ラスベガス大通り)のあちこちにあるので、それを利用するのもアリだと思う。

ザ・ビートルズ LOVE
これはシルク・ドゥ・ソレイユのショーで、ミラージュで上演されている。ミラージュはMGM系列なので、M lifeのメンバーシップと紐付けたMyVegasという無料のスマホゲーム(PC版もあり、スロットやブラックジャックが出来る)で貯めたポイントを使い、2枚購入で50パーセント割引という特典を使って購入した。つまり1枚分無料ということ。
こういうポイントを使ったチケット入手でも上記のTicketmasterから普通に買う時と同様に座席指定まで行えて、チケットを入手出来る。
ポイントによって座席のカテゴリーが違ったりするので、出来るだけたくさんのポイントを必要とする特典と引き換えれば、良い位置の席を選択出来るようになる。(もちろん特典では指定不可のカテゴリーもある)
ザ・ビートルズ LOVEは娘が一番観たいと言っていたショーなので、真っ先に貯めに貯めたゲームポイントで良い席のカテゴリーの2枚購入で50パーセント割引という特典と引き換えておいた。

ショーの内容は全曲ビートルズの楽曲を使い、曲のイメージから創作されたシルクのパフォーマンスが繰り広げられるというもの。
曲はこのショーの為に新たにアレンジ、編集されたもので、ポール・マッカートニーやオノヨーコ等も制作に関わっている。
ビートルズ好きには満足この上ないショーで、以前からビートルズが好きだった娘は、滞在中にもう一度観たいと言っていた。(それは無理と言って諦めさせたが)
ショー会場の入場口からユニオンジャックが輝き、ショーグッズを売るショップも大盛況だった。
が、満席という状態ではなかったので、同じシルク・ドゥ・ソレイユのO(オウ)とかと比べればチケットは入手しやすそうだった。(当日でも余裕で買えそうだった)

LOVE

ミラージュのエントランスからショー会場の途中にあるイエローサブマリンのオブジェ。エントランスには赤い電話ボックスも置かれ、LOVEがホテルの看板になっている事が分かる。

かつてミラージュといえばホワイトタイガーのイリュージョンショー、ジークフロイド&ロイが看板だったが、現在はこのLOVEが大きく看板になっている。

O (オウ)
言わずと知れた、多分ラスベガスのショーの中でも最も有名で今でも一二を争う人気のショー。
私は今回で4度目くらいの鑑賞だが、観る度にチケット料金が上がっていることに驚く。もうスタートして10年以上は余裕で経っているのに、チケット料金が上がり続けているということは、人気が衰えないということだろう。実際、このOもMGM系列のショー(ベラージオホテル)だが、M lifeの割引オファーは他のショーほどは出ていなかった。
これと似たコンセプトのLe Reve The Dream(ルレーブ)というショーも素晴らしいという噂を聞いていたのだが、嘗て観てとても感動したこのショーを娘にも見せたいという理由からOを選択した。

もう古い部類に入ってしまったショーなので、嘗てほどの感動を味わえるか不安もあったが、このショーの魅力は不変だった。多少細かい部分に演出の変更も見られたが、基本的には全く変わっていないのに、何度見ても素晴らしい。娘もとても感動したようで何より。高いチケット代(M lifeの割引があるチケットを購入したがそれでも高い)を入手した甲斐があった。
シルク・ドゥ・ソレイユでは他にKA(カー)も気になっていたが、LOVEとOは絶対、シルク・ドゥ・ソレイユはあと一本だけと決めていたので(予算と日程から)、評判と人気度からあと一本はマイケルジャクソン ONEにした。まだ観ていないシルクのショーとしてはズマニティもあるが、これは成人指定なので、今回の旅行ではパス…。

マイケル・ジャクソン ONE
LOVEと同じ様なコンセプトのシルク・ドゥ・ソレイユによるショー。LOVEはビートルズだが、こちらはMJことマイケル・ジャクソンの楽曲、そして特有のダンスを全編に織り込んだもの。マンダレイベイホテルで上演されている。
チケットの売れ行きではOに匹敵すると言われているショーで、なるほど料金もOに匹敵している。このショーはM-lifeで割引オファーされている日程と合わず、定価(定価と言ってもラスベガスの多くのショーは日によって料金設定が変動する)で購入。一番後ろから2番目という席だったが、それでも一人100ドル以上した…。
映像が左右の壁面にも映し出されるので、結果的に後方の席の方が見易い印象だったが、パフォーマーの表情などは見えないので、やはり真ん中辺りがいいことは確か。(前方は見難いと思う)
マイケル・ジャクソンの曲もダンスも素晴らしいことは確かだが、全体的にダンスパフォーマンスという印象が強く、シルク・ドゥ・ソレイユらしさはかなり薄かった。LOVEの様なシルク・ドゥ・ソレイユらしい解釈、表現といったものが少ないので、マイケル好き向けのショーというのが素直な感想。
ということで今回観たシルク・ドゥ・ソレイユの順位としては「LOVE」「O」そして「ONE」だろうか。あくまでも個人的な感想。

エグゼヴィア・モーティマーのMagical Dream
ラスベガスのマジックショーといえばかつてはミラージュホテルのジークフロイド&ロイ、モンテカルロホテルのランス・バートン等、有名なものがあったが、今ではあまり大掛かりなマジックショーは無くなってしまった様子。でもマジックも観たいということで選んだのがプラネットハリウッドホテル(2階のシン・シティー・シアター)で行われているXavier Mortimer Magical Dream(エグゼヴィア・モーティマー マジカルドリーム)
比較的小さな会場で行われていて、席は2種類のカテゴリー指定のみで、カテゴリー内の席位置は早い者順というショー。
なので、開場よりも30分ほど早めに行って劇場前で待った。おかげで余裕で最前列に座れた。(前方のカテゴリーのチケットを購入してたので)
会場は本当にこぢんまりしていたので、安い後方カテゴリーでも十分かもしれない。が、なぜか会場の真ん中辺りに柱があり、後方カテゴリーだと席位置に因っては柱が邪魔な場合もありそう。なので、後方カテゴリーなら前方よりも早めの席確保が必要かもしれない。
フランス人マジシャンのモーティマー氏はかなり独創的で幻想的なマジックを売りにしていて、ネタの多くは初めて観るものばかり(グアムで2つのマジックショーを観た時はかなりネタが被ってた)で、あまり大掛かりなイリュージョンは無いものの、全体的にはとても楽しめた。
アメリカズ・ゴット・タレントへの出演で有名になったらしいが、番組で披露して絶賛されたネタも多く披露していたようだ。
帰りは観客一人一人と記念写真に応じてくれるというサービス付き。
大掛かりでお金のかかったショーが多いラスベガスにあって、かなりアットホームなショーだったが、それはそれで満足出来た。でも60分と短めなので、コストパフォーマンスはあまり良くないかも。

ハウス・オブ・ブルースでのゴスペルブランチ
日曜日にラスベガスに滞在していたので、バフェのブランチ(主に日曜に提供される遅めの朝食兼昼食でメニューが豪華になる)でもと思ったが、ならばゴスペルブランチをと思い、チケットを入手。
ハウス・オブ・ブルースは全米に出店しているライブハウスレストランで、ラスベガス店はマンダレイベイホテルの中。そのレストランで日曜日の日中にのみ2回行われている、ゴスペルを聞きながら食事が出来る(正確には食後にゴスペルが始まる)というものがゴスペルブランチ。ゴスペルはウーピー・ゴールドバーグの映画「天使にラブ・ ソングを」とかで観た(聞いた)人も多いと思う、ブルースとジャズを結合した、黒人による宗教音楽のこと。
席は基本的に長テーブルに配置されたレストランの椅子だが、ネットからはちゃんと席位置指定でチケット購入出来る。二人以上だと向かい合わせか並びか迷うが、私達は向かい合わせで指定。
早めの購入だったおかげで最前列が指定出来た。
食事の内容はレストランのブランチとは違ってやや質素なランチバフェといった感じで、ケイジャンと呼ばれるアメリカ南部風の料理がメイン。
開場から45分くらい経った辺り(おおよそ食事を終えた頃)にゴスペルが始まる。
ショーの内容はもちろんゴスペル。途中、お客さん達との合唱や簡単なダンスなども盛り込まれているのはいかにもアメリカのショーと言った感じ。たまたまかもしれないが、私達が行った時にはお客の8割が黒人で白人は2割ほど、アジア系は我々のみといった感じだった。ので、ゴスペル慣れしたお客が多く、ノリノリだった。
全体的な感想としては、日曜日の日中にラスベガスにいたのだし、まあ行っておいて良かったかなという感じ。でも次は評判のいいバフェでブランチを食べる事にすると思う。

以上が今回のラスベガスで行ったショー。
ザ・ビートルズ LOVE、マイケル・ジャクソン ONEの成功を受けてシルク・ドゥ・ソレイユが「エルビス」というショーも始めるという噂。なので、もし次回があれば「エルビス」と「KA」は観に行こうと思う。娘はもう一度「LOVE」を観たいと言うと思うので、シルク・ドゥ・ソレイユは「エルビス」と「KA」そして「LOVE」かな。




ラスベガスのモノレール網[ベガス・ロス旅行記03]


ラスベガスの観光は南北にまっすぐ延びるラスベガス大通り、通称ストリップの移動がメインになる。北はダウンタウン、ストラトスフィアタワーから南はマンダレイベイホテル、タウンスクエアパーク、プレミアムアウトレットサウスまでが一般的に観光客が移動する範囲。
ストリップの中心となる場所、一番の繁華街がベラージオの噴水やパリスのエッフェル塔等がある通称フォーコーナー。ここはまさにストリップのど真ん中辺りの地点。
やや南よりになるが、自由の女神と摩天楼を模した客室タワーと、その外壁を走るローラーコースターで有名なニューヨークニューヨークや、MGMグランドホテルがあるニューフォーコーナーも第2の中心地といった所。今回泊まったエクスカリバーはニューフォーコーナーの一角。

これらの地点を移動するのに主に使うのはストリップを南北に移動する各停のバス、通称DEUCE(デュース)と急行にあたるSDXになるが、モノレールも移動地点によっては活用出来る。
現在主なモノレールは3路線あり、もっとも距離を長く移動出来るが、有料なのがラスベガスモノレール(Robert N. Broadbent Las Vegas Monorail)。
北側からSLS駅、ウエストゲート駅、ラスベガス・コンベンションセンター駅、ハラーズ/ザ・リンク駅、フラミンゴ/シーザーズ・パレス駅、バリーズ/パリス・ラスベガス駅。MGMグランド駅と、現在7つの駅を持っている。
料金は片道5ドル、2回回数券9ドル、10回回数券35ドル、1日券15ドル、3日券40ドルがある。5歳以下は無料。(2018年現在)
この路線、欠点は有料(しかもやや高い)なことと、駅がストリップから遠い場所にあること。いずれの駅もストリップ沿いの各ホテル入り口から200メートル以上は歩かされる。なので、そのホテル自体が目的地ならいいが、ストリップを移動したいだけならあまりお薦め出来ない。
我々は今回自分達が宿泊しているニューフォーコーナーからフォーコーナーのリンクプロムナード(巨大な観覧車とインアウトバーガー等の魅力的な飲食店が並ぶ)への移動の為にMGMグランド駅(ニューフォーコーナー)からハラーズ/ザ・リンク駅の間を何回か利用した。ハラーズ/ザ・リンク駅とフラミンゴ/シーザーズ・パレス駅は比較的ストリップに近い位置に駅があるが、MGMグランド駅は巨大なMGMグランド内をかなりの距離歩かされる。
MGMグランドの中を散策して移動し、リンクプロムナードで食事といった目的での利用だったので、これならまあ利用価値はあると思う。ハラーズ/ザ・リンク駅を出ればそこはリンクプロムナードだし。でもやはり実際の所、「このモノレールに乗ってみる」ということ自体を観光として楽しめないなら、SDX(急行バス)を使った方が圧倒的に便利。そして安い。

ラスベガスモノレール

ハラス・リンク駅から北はストリップに沿ったルートではなくなる。SLS駅で降りればストラトスフィアタワーに歩いて行けそうだが、日中でも人気のあまり辺りを通らなければならないのでお薦めしないし、夏、気温が40度以上あるような日も徒歩は厳しい。

フォーコーナーのベラージオホテルからベラージオ、シティーセンター (アリア、クリスタルズ)を通り、パークMGM(旧モンテカルロ)ホテルを結ぶモノレールも何度か利用した。
このモノレールは無料だが、駅がホテルの奥まった所に作られているのはラスベガスモノレールと同様。なので、一駅区間(ベラージオからアリアとか、アリアからパークMGMとか)ならストリップを普通に歩いてしまった方が断然早いと思う。
ストリップからベラージオに入り、モノレールの乗り場まで行き、モノレールに乗ってパークMGMで降り、パークMGMの中を歩いてストリップに出る…という移動は両ホテル内を延々歩かされるので、これもベラージオで食事をするとか、ショー(O)を観に行くとか、それぞれの駅があるホテル内に用事がある時に利用するのがベストと思う。
ベラージオホテルからパークMGMまでストリップを徒歩で移動しても、この両ホテル間は1キロちょっとしか離れていないので、歩く距離(約1キロ)、かかる時間(約15分)はモノレールに乗るのと同じくらいかもしれない…。まあ、無料なので。

そして宿泊したエクスカリバーからルクソールを通り、マンダレイベイホテルまでを結ぶモノレール。これも無料。
このモノレールはエクスカリバーの駅がストリップからすぐの場所にあって良心的。(ルクソールもマンダレイベイの駅もエクスカリバーほどではないが、上記2つのモノレールに比べればストリップから常識的な位置にある)
今回エクスカリバーに泊まったので、マンダレイベイに食事やショー(バフェとマイケルジャクソンONE、ハウスオブブルースでのゴスペルブランチ)へ行く際には便利に使わせて貰った。
ただ、ルクソール(ピラミッドのホテル)にはエクスカリバーから2階の館内通路を使った方が便利だ。ルクソール駅にはマンダレイベイ駅からエクスカリバーに向かう時にしか停車しない(エクスカリバー→マンダレイベイ→ルクソール→エクスカリバーという停車)というのも理由。
このモノレールはニューフォーコーナー近辺のホテル(エクスカリバーはもちろん、ニューヨークニューヨーク、MGMグランド、パークMGM等)からマンダレイベイに行く際にはとても便利に使える。(マンダレイベイやルクソールの宿泊者がニューフォーコーナーに出たいという場合も)
それ以外の場所からマンダレイベイやルクソールを目指す場合や、マンダレイベイからニューフォーコーナーより北側を目指す場合には最初からバス(DEUCEやSDX)に乗ってしまって、目的地で降りた方が便利だろう。(わざわざモノレールとバスを乗り継ぐ必要は無い)
ただ、ニューフォーコーナーからフォーコーナーにかけては様々な観光施設や飲食店、ショップ等が点在しているので、時間があるなら、エクスカリバーでモノレールを降りたら、フォーコーナー辺りまで(もしくはフォーコーナー近辺からエクスカリバーのモノレール駅まで)徒歩で移動してみるというのも有りかもしれない。
しかし夏場に屋外を10分以上歩くことは止めた方がいい(普通の人は無理)ので、日中、のんびり徒歩で散策出来るのは冬場のみと思う。

ルクソールとモノレール

ピラミッドとスフィンクス(ルクソールホテル)の前を通過してマンダレイベイに向かう無料モノレール。ちなみにルクソールは現地では通用しない。正しい発音は「ラクソー」

ちなみに歩けるならば、北はファッションショーモール(ウィンホテル辺り)から南はニューフォーコーナーまでのストリップ沿いなら24時間、深夜でも問題なく歩ける雰囲気。あくまでもストリップ沿いならということで、ちょっとでも脇道には入らない事と、上記よりも北側、南側には歩いて行かない事が前提。
常にスリや置き引きなどはいるだろうし、夜遅くなると酔っ払いも増えては来るが、強盗に拳銃を突きつけられる様なことはない。東京の新宿、渋谷といった繁華街を想像して貰えれば近いかもしれない。
ファッションショーモールとフォーコーナー間が約2キロ、フォーコーナーからニューフォーコーナー間も約2キロくらい。

モノレールは上記以外にもミラージュとTI、サーカスサーカスホテルの本館と別館を繋ぐ近距離モノレールがあるが、それはそれぞれのホテル宿泊者のみしか使わないだろう。




エクスカリバーにチェックイン[ベガス・ロス旅行記02]


娘と二人では初めてだが、エクスカリバーホテルに泊まるのはこれで4回目くらい。
もうかなり古めのホテルだが、設備と立地を考えれば安さが魅力。
いつものことだが、15時から20時くらいの間はチェックインカウンターは長蛇の列。機械でのチェックインも出来るのだが、部屋位置をリクエストしたいのでおとなしくチェックインカウンターに並ぶ。(機械はかなり空いている)

列の長さから1時間くらい待たされるかと思ったが、30分ほどで順番が回ってきた。
リクエストしたいのは出来るだけ高層階の、外側を向いた部屋。内側向きだとお城の塔が邪魔で高層階でも景色は最悪。
客室タワーはロイヤルタワーとリゾートタワーという2棟があるが、今回予約しているのはリゾートタワー。ロイヤルタワーの方がリノベーションで綺麗らしく料金高め。
しかし我々はプールに近いリゾートタワーの方が良かったので安めのリゾートタワーで十分。

割り当てられた部屋は14階とあまり高層階とは言えないが、外向きの部屋。山側だと夜景が綺麗なのだが、山側ではなくニューヨークニューヨークホテル側。
まあ、これはこれでラスベガスらしい景色が見られるので可とした。

エクスカリバー

左右それぞれのタワーが客室棟だが、ご覧のように内向きの部屋だとお城の塔しか見えない。しかも近くで見るととても安っぽい。

クレジットかカードを登録してあるので、チェックアウトは特に必要無し。以前から手続き無しのエクスプレスチェックアウトが可能であったが、カードキーを専用の封筒に入れ、その封筒にエクスプレスチェックアウトする旨のマークを入れ、サインしてエレベーターホールのキードロップに入れていた記憶がある。が、現在はカードキーは記念に持ち帰ってもいいようで、何もする必要はなさそう。
もちろん確認したいことや領収書がその場で欲しい場合はカウンターでチェックアウトする必要がある。
部屋料金や部屋付けの飲食等の料金は毎日テレビでチェック出来るので、都度チエックしておけば安心。もし身に覚えの無い料金があったらカウンターに行って問い合わせればいい。(部屋のテレビに日毎の料金が出るまではタイムラグがあるので注意)

チェックインが済んだら広いカジノフロアを通り、リゾートタワーのエレベーターへ。
エレベーターは低層階から中層階までと中層階から高層階までが別々に各3台ほど稼働している。
ラスベガスの巨大ホテルは朝夕のエレベーター待ちが酷いと言われているが、滞在中、5分以上待たされるような混雑には遭遇しなかった。大抵は1分以内、待たされても3分以内には乗れたと思う。

部屋はキングサイズのベッド一台なので広々している。ツインだとクイーンサイズ2台が同じ広さの部屋に入っているのでやや手狭な感じになる。キングサイズは広いので、親子二人で寝てもかなり余裕。もし1台のベッドで問題ない場合はキングサイズベッドの部屋をお勧めする。

ラスベガスのホテルの常識通り、冷蔵庫は無し。昔からラスベガスのホテルは冷蔵庫無しが一般的で、冷たい物がほしければカジノに行けば無料だよ(実際にはカクテルガールへのチップは必要)というシステム。だが、今回はカジノフロアに行けない(通過しか許されない)子供もいるので出来れば冷蔵庫が欲しかった。
最近オープンした高級目のホテルには冷蔵庫も用意されている事が珍しくなくなったらしいが、予算を優先したので仕方が無い。
その代わり各フロアに大型の製氷機が用意されているので、それを使って凌ぐことにする。(食品を冷蔵しておく様なことは出来ないが、冷たい飲み物を飲むという用途だけなら大きなアイスペールも部屋にあるので問題はない)

WI-FIは問題なく使えた。スピードもそれなりで不満のないレベル。以前はネット接続別料金だったが、今はリゾートフィーという謎の追加料金(部屋代、税金とは別に必ず加算される、飛行機の燃油サーチャージに似た感じのもの)に含まれている。
このリゾートフィーにはWI-FIの使い放題以外にプールの使用料やビジネスセンター、フィットネス等の使用料等も含まれているらしいが、プールは昔から宿泊者は無料で使えた様な気がするのだが…。
昔、部屋料金に税だけで泊まれた頃は、ラスベガスと言えば豪華なホテルに日本のビジネスホテル並かそれ以下の料金で泊まれる所という魅力があったが、この謎のリゾートフィーという料金が付加されるようになり、割安感があまりなくなってしまったのは残念。

古いホテルなのでトイレや洗面、シャワーの排水などをすぐにチェック。もし問題があればすぐに部屋を変えて貰うのが得策。今回は問題なかった。ちなみにエクスカリバーはスイートなどの一部を除いてシャワーブースのみでバスタブは無い。(アメリカのバスタブはとても浅いことが多く、湯を張ってもあまり入った気にならないのでシャワーのみで個人的には十分。かえって体を洗うスペースが広く確保出来るのでシャワーブースのみで問題はない)
エアコンの動作もOKだったが、そこは古い機械なので作動音がやや大きいことは我慢。

プールはリゾートタワーをカジノフロア(1階)に降りればすぐ。
入り口でルームキーを提示してタオルを受け取るシステム。どこのホテルも同じだが、別のホテルのプールは利用出来ないようになっている。
エクスカリバーは料金の割にプール施設は広々している。子供用だがスライダーもある。
更衣室等は無いので部屋で水着に着替え、水着のまま部屋に帰るシステム。子供は水着のまま行き来しているし、大人はTシャツ等を水着の上に羽織って行き来している。

エクスカリバーのプール

プール施設の広さ、快適度ではマンダレイベイ、ミラージュ、フラミンゴに次いでベスト5には入ると思う。ラスベガスでは豪華ホテルでもプールがショボい所が多い。

エクスカリバーは2階にフードコートやコンビニ(飲料やスナックを販売)、ルクソールへの通路等があり、地下には子供用のカジノと言う感じのゲームセンターがある。このゲームセンターの存在はかなり特徴的で、これと同じ様な施設は私の知る限りでは他にニューヨークニューヨークとサーカスサーカスにしか無いと思う。
システムは以前、グアムの旅行記で紹介したチャッキーチーズというゲーセン兼ファミレスと同じで、専用のコインを買い、それを使ってゲームをすると、得点や勝敗に応じてチケットがゲームマシンから排出される。そのチケットを集めて専用のカウンターマシンで枚数を数え、枚数が記載されたレシートと引き換える。レシートに記載の枚数に応じて景品交換所で景品と交換出来る。
しかしチャッキーチーズ同様、景品に欲しくなる様な物はほとんど無い。よほど枚数を貯めない限り、景品は百均の玩具以下のものばかりだ。
まあ、ゲーセンと考えればリーズナブルに遊べるので、子連れには有難い施設だと思う。(娘は既にグアムのチャッキーチーズで飽きてしまったようで30分ほど遊んで退散)

今回、カジノで遊ぶ時間はあまり無いとは思うが、一応カジノ内のMlifeのカウンターでMlifeのカードを作っておいた。既にネットでメンバーになっているので、その会員番号とパスポートを提示すればすぐにプラスチックカードを作ってくれる。
このカードにMlife系列のカジノ(エクスカリバーの他、MGMグランド、ニューヨークニューヨーク、ルクソール、マンダレイ・ベイ、パークMGM(旧モンテカルロ)、アリア、ベラージオ、ミラージュ、サーカスサーカス等)でゲームをする度にポイントを貯められる。(マシンならカードスロットに挿入し、テーブルゲームの場合はディーラーに手渡す)
貯めたポイントは景品や系列ホテルのバフェの割引等に使える。
依然と変わっていたのはスロットマシンなどで勝ってもコインが出てくることはなくなっていたこと。勝った金額が記載されたチケットが出てくるので、それを使って別のゲームをしたり、キャッシャーで換金したり出来る。昔はコインバケツという大きなカップにコインをジャラジャラ入れて持ち運んだいたのだが、時代は変わっていた…。