TDRと海外ディズニーパークの違い


東京ディズニーリゾートには娘が2歳の頃から頻繁に行っている。
東京に住んでいるのでそれほど遠くないということも理由だが、私自身が子供が出来る前からディズニーが好きだったこと、他の遊園地よりも親子二人で快適に過ごせることが理由。
3歳の頃には一度だけ年パスを買って月に2、3回連れて行っていた時期もあった。まだ小さかったのでディズニーシーにはあまり行かないと思い、ディズニーランドだけの年パスを購入して、一年間だけ使用した。
今では学校もあるので年に2回ほどしか行かなくなったが、今まで50回以上は行ったことになると思う。

東京ディズニーリゾート

年に2回しか行かなくってからは行く時は2泊ほどする。ランドとシー両方行くし、日帰りはキツい。

海外のディズニーパークは子供が生まれる前にオーランドのディズニーワールドに2回、カリフォルニア(アナハイム)のディズニーランドに1回、パリのユーロディズニーに1回、そして2011年の暮れに娘と一緒にカリフォルニアのディズニーランド(リゾート)に再度行っている。
今年2015年の夏に私にとっては3回目の、娘にとっては初めてのオーランドのディズニーワールドに行く予定だ。

今までの経験から東京ディズニーリゾート(以下TDR)と海外、主にアメリカのディズニーパークとの私が感じた相違点を書いてみたい。

それぞれアトラクションが違うとか、パークの構成が違うとか、大きさ広さの違いは当たり前の話として、一番感じる違いはゲスト(お客さん)の様子。
まずアメリカのゲストはゆったりとした楽しみ方をしている。パークオープン時に行ってもアトラクションに向かって走り出す様な人はいないし、パレードやショーの場所取りもTDRに比べてみんな遅め。アトラクションに並ぶ限界待ち時間も日本人に比べて短い様で、余程の繁忙期でもなければ120分以上のスタンバイというのは見たことがない。
まあ、激混みになるクリスマス等はこの限りではないが、総じて日本人よりものんびり楽しんでいるのは確かだと思う。
ビーチリゾート等でも日本人は遊びにショッピングにと忙しく歩き回るが、あちらの方達はビーチやプールサイドで読書なんていう贅沢な時間の使い方をするので、そういう性質の違いがテーマパークでも出ているのかもしれない。
性質の違いもあるし、休みの取り方が日本社会とは違うということもあるかもしれない。

キャストも日本とはちょっと違う。
あちらのサービス産業の平均点と比べれば、ディズニーは相当にサービスレベルが高いことは事実だが、それでもTDRのそれには適わない。
少し無愛想なキャストもいるし、全体的にバイト感が高い。実際、アメリカでは学生がディズニーでバイトをすると単位が取れたり、成績評価が上がるといったシステムがあるらしく、キャストに学生バイトが多くいるらしい。
まあ、欧米には客と店側が対等、良いサービスとは丁寧なことではなくフレンドリーな事と言った根本的な違いがあるので、ディズニーと言えども日本と同じレベルは期待できないのは仕方が無い。

アメリカ文化そのものであるディズニーランドを日本で運営していくにあたって、アメリカ的フレンドリを日本のサービスと融合させる為に「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」を使わないことにしたという話も聞いたことがある。
しかしTDRはフレンドリーの真似を超えて「夢と魔法の王国」独自の雰囲気を作り出してしまったし、その徹底は結果的に実に丁寧な仕事だと思う。

こういった違いから、TDRはキャストが素晴らしくて過ごしやすく、アメリカのディズニーパークはゲストの雰囲気が良くて過ごしやすいというのが私の感想。

アナハイムのタウンタウンディズニー

そう言えば海外には必ずあるダウンタウンディズニーがTDRにはないな。イクスピアリが相当する施設ということか。

アメリカのディズニーにあって日本のTDRにはないピントレーディングも些細な違いに見えて大きな差かもしれない。(ディズニーのピンバッジをキャストやゲストと交換し合うこと)
TDRでも一時期ピントレが行われていたらしいが、問題が多く中止となったとのこと。遊びの域を超えた一部のコレクターや転売屋等が出現してしまったことも原因らしいが、基本的に日本人は他人とのコミュニケーションを楽しめない人が多い。
アメリカ人はとにかくコミュケーション大好きだし、同じ場所にいるというだけで一緒に楽しむ仲間と思ってしまう気質だ。
日米双方のジャングルクルーズにでも乗船すればその違いは誰でも実感できるだろう。TDRの船長さんは孤独な一人芝居となってしまうことが大半だろうが、アメリカのジャングルクルーズは大概賑やかだ。

海外のディズニーに行くとなれば、スケールの違いや日本には無いパークやアトラクションを一番の目的とする人が多いだろうし、実際それらを体験することは楽しいのだが、文化的背景からくる雰囲気の違いをアメリカ人と一緒になって楽しめてこその海外ディズニーパークだと思う。それが楽しめないなら、間違い無く世界一サービスの良いTDRの方が満足度は高いと思う。

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